カンボジア・アンコール遺跡サイクリングツアーレポート
先日催行された、
「アンコール遺跡&田舎道を走るサイクリングツアー」の様子を、
お客様のコメントとともにレポートします。自転車ツアーの魅力をお楽しみください。
ホテルから歩いて市場食堂へ行き、定番のカンボジアの朝食の定番豚肉ご飯を食べました。
[お客様のコメント]おいしい!もっとくせのある食事をイメージしてましたけど、食べやすいです。
⇒【レポート】豚肉ごはんのおいしい秘密
朝食後、ホテル近くのレンタルショップへ行き、自転車とヘルメットをレンタル。
そしてペットボトルの水を自転車に装着して、いざ出発です。
ヘルメットを被ると、乗り慣れた人みたい。気合が入ります。
市内中心を走るシヴァタ通りを抜け、60m道路、イオン博物館を過ぎたところに
屋台が並ぶ一角があり、そこで一休み。するとさっそく子供たちが近寄ってきました。
色の白いお姉さん達に子供たちも興味津々ですが、緊張してなかなか話せません。
「旅の指差し会話帳」を使って名前や年齢を聞いていただきました。
シャイなところがまた可愛い! 写真をたくさん撮ってしまいました。
ここには虫を材料とする食べものの屋台もあって、
コオロギやゲンゴロウ、クモなどがたくさん並んでいました。
これらは、農村で暮らすカンボジア人にとって貴重なタンパク源です。
興味はおありのようで、写真はたくさん撮られてました。
食べれたらどこでも生きて行けるんでしょうけど……。遠慮します。
遺跡観光の入場券を売るチケットブース、プラサート・クラヴァン遺跡を抜けたところで、
音楽が聞こえてきたので、その方向へ行ってみると孤児院にたどりつきました。
この孤児院では、5歳から17歳まで、27人の子供たちがいて、
伝統舞踊や絵画、英語を学んでいました。
出資者はオーストラリアの団体で運営はカンボジア人が行っています。
団体から派遣されたオーストラリア人が教師として、絵画や英語を教えています。
彼の名はヘイ君、10歳。私達が見ている前で、
わずか10分ほどで一つの絵を書いてくれました。
ここは地雷や病気などの理由で両親を亡くしてしまった子供たちばかり。
寄付の代わりに彼らが書いた絵のポストカードを購入しました。
1枚1ドルで1枚単位で購入できます。
正直な感想として、10歳にしてはかなり上手いです。
日本の子でもここまではあまりいないと思います。
孤児院の子供たちに見送られながら再出発しました。
絵がとても上手で驚きました。
特にいつも見ている、農村の風景が描かれていることが多い事も、
日本の子供とは違っていて、驚きでした。
孤児院を出発するとき、子供たちの中には走って追ってくる子もいて、名残り惜しかったです。
プレループ遺跡の前を過ぎ、いよいよ赤土の道へと突入していきます。
両脇に田んぼが広がる赤土の道の途中、マンゴーの木の下にかき氷屋台がありました。
学校が終わった子供たちと混じって少しだけ、味見をしました。
かんなで氷を削るってすごいですね!
店のおばさんが、かき氷の中に入っているバジルの種の調理の仕方を教えてくれました。
水につけて混ぜ、ある程度膨らんだら、砂糖をかけてでき上がり。
ついでに味見もさせてくれました。
微かなハーブの香りにプリッとした食感がおいしいです。なんでも快く見せてくれるんですね。
赤土の道を抜けるとそこはボック山の麓にあるプラダック村。
このあたりは水が豊富で乾季にもかかわらず、青々とした景色が広がっていました。
今回はお客様のペースを考えて、山の麓まではいかず、ここから折り返す事にしました。
雨季のきれいな景色も見てみたいです。
村の中を走行中に見つけた家で、
ヤシ砂糖作りの見学とできあがったものの試食をさせてもらいました。
あの高いヤシの木に登って樹液をとり、
ジュースやお酒、砂糖を作るなんて、カンボジアの人は本当に逞しいですね。
砂糖を作るヤシの種のまわりには、さわやかな甘みのあるジューシーな果肉がついています。
ちょうど、皮を剥いて、果肉を取り出している方がいたので、少し頂きました。
ヤシにこんなに種類があるとは知りませんでした。
アンコール時代の王の沐浴地スラ・スランに着くと、
学校を終えた子供たちが水の中へと飛び込んでいました。
ここで休憩を兼ねて、子供たちの遊ぶ姿をしばらく眺めていました。
一緒に入りたかったぁ。無料の プールなんて羨ましいです。
アンコール・ワットへと続く道の途中でサルを発見。
ハスの実を買って一緒に食べました。
動物の扱いが上手いガイドのサロンがそばにいるので安心です。
彼はサルの言葉が分かるんじゃないかと思うほど、サルに対する接し方が上手です。
それをお客様へ伝えるのも上手いので安心してサルと遊べました。
ハスの実を初めて食べました。サルの方が私より皮を剥くのが上手でした。
レストラン到着。食事中は、出会った子供たちやおばさん達の話、
カンボジアでの農村の生活の話から学校の事などのお話をしました。
午前が終わったばかりなのに、またカンボジアに来たいと思っていました。
☆☆☆午前中の走行距離は20kmを超えていたこと、
日中に気温は35度を超えていたこともあり、かなりお疲れのご様子でした。
午後の予定について、無理はされないように休憩もしくは自由行動をお勧めしましたが、
午前中が大変楽しかったようで、午後も自転車で行きたいと仰いました。
そこで、できるだけ長く休憩をして頂こうと、午後は15:00発としました。
午後の出発後、お寺の横にある学校へと到着。
ちょうど休み時間だったらしく、子供たちが遊んでいるところへ入って行くことができました。
子供たちには、勉強は好きかとか、将来の夢など、お客様の質問に応えてもらいました。
将来の夢が農家や警察といったものばかりだった事が驚きでした。
※学校の訪問には事前に国の許可と教育局の職員の同行が必要です。
現在は学校訪問はお受けしておりませんのでご了承下さい。
続いて隣にあるお寺へと行きました。
[お客様のコメント]日本のお寺とは外観だけでなく、お坊さんやそれに関わる人たちも違うことが分かりました。
村の中でトウモロコシを売っているところがありましたので、立ち寄って食べて貰いました。
その後、すぐ近くにトウモロコシ畑があったので、そこも少し見ていただきました。
日本のとは違って、もちもちした食感で甘くておいしかったです。
牛を家へ連れ帰る子どもと遭遇しました。
[お客様のコメント]カンボジアの子は本当に偉いですね。見習わないと。
すぐ近くの家でアシで籠を作っているおばあさんがいたので、
話を聞かせてもらい、家の中にもお邪魔させていただきました。
おばあさんの家族思いな話が聞けて良かったです。
カンボジアの人は本当に家族を大事にするんですね。
赤土の道を進んでいると、ブタやアヒルがたくさん出てきました。
[お客様のコメント]多数のアヒルに囲まれてても、カンボジアの人にとっては普通なんですね。
市場に到着。
魚や野菜といった食料品だけでなく、服や美容室まであることに驚かれていました。
実はカンボジアにくるまで、虫は苦手だったのですが、気にならなくなってきました。
小さな水辺にホテイアオイが咲いていたので、
写真を撮っていると、市場行く途中だと言うおばさんに遭遇しました。
おばさんは売りにいく野菜の事や、それを使ってつくる料理のことなど、
丁寧に教えてくれました。
最後には聞いてもいない、自分の家庭のことまで話してくれて、
皆で声をあげて笑いました。
次回はおばさんが言っていた、ローカルな食事も食べてみたいです。
西バライ到着。ここでココヤシのジュースを召し上がっていただき、
ゆっくりと休憩をとりました。
昔の人はすごいですね。自転車で苦労してくると、達成感が違います。
休憩を終える頃に夕焼けが見え始めました。
暗くなる前に街へと戻りたかったので、写真を数枚撮って頂いたところで、帰路に着きました。
国が違っても同じもので感動できるんだなと思いました。
【ピースインツアー・アンコール社スタッフのツアー総評】 午前はお疲れのご様子だったので、午後のペースはさらにゆっくりにしました。今回の総走行距離は約45kmです。一般の観光客はまず行かない様なルートであり、立ち寄った場所も人を中心にしましたので、楽しんでいただけたと思います。ルート変更や、立ち寄り先も自由にできる自転車ならではの魅力が感じられたツアーとなりました。 |
*ご希望のルートもアレンジできますので是非ご相談下さい。 |