ミャンマー・チン州のビクトリア山トレッキング
ミャンマー・ビクトリア山トレッキング
いよいよ登山日。ナマタン国立公園内は、国立公園のレンジャーの同行が義務付けられており、ホテルで待ち合わせ。まずは、カンペレッのロッジを車で出発し、登山道のスタート地点まで移動します。未舗装の山道を1時間程登っていくと、スタート地点に到着です。この時点で、標高は約2,700メートル。ここから山頂(標高3053メートル)までは、約5キロ。往復で、約5時間のトレッキングとなります。登山道はきれいに整備されていて、険しい道はありません。道中は、鳥のさえずりに耳を澄ませ、澄んだ青空に、シャクナゲの赤が映え、景色も楽しめます。途中、鮮やかな青色の小さな野鳥が、散歩をしていました。写真を撮ろうとして近寄ると逃げてしまい、なかなかうまく撮影することはできませんでした。。バードウォッチングのツアーでは、朝の巣に戻る時間帯に合わせて、連日、山に入り、見学をするツアーもあるそうです。
山頂が近づいてくると、徐々に景色が開けてきて、澄んだ空気に思い切り深呼吸をしたくなります。ビクトリア山は、精霊(ナッ)信仰の対象となる山ですが、山頂には、国の仏教化政策でパゴダが建てられています。
山頂にて、無事の登山をパゴダにお参りした後は、ランチタイムとなります。ホテルが用意してくれたミャンマー風チャーハンと焼きそばのお弁当です。下山のためにも、たくさん食べておきましょう。
この地域には、野生の蘭が自生をしていることでも有名で、JICAも蘭の研究に来ているほどです。蘭の最盛期は、4~7月あたりと言われ、今回も一生懸命探しましたが、なかなか見ることはできませんでした。下山途中に、レンジャーが指さした方向をみると、木に自生した白い可憐な蘭の花が咲いていました。
空気も澄んでとても気持ちがいいです | 登山道はゆるやかです | 綺麗な青色の鳥に出会いました |
緑にしゃくなげの赤が映えます | 国立公園のレンジャーたちに出会いました | 時期が良ければ白い花畑の道もあります |
頂上のパゴダ!! | 頂上からの景色(インド側) | ホテルで作ってもらったお弁当 |
漢方にもなる木 | チン州の花でもあるしゃくなげ | 白い蘭の花が微かに咲いていました |
ビクトリア山で見つけた植物たち |
パイン材で出来たロッジに宿泊
カンペレッのロッジは、現状2軒しかありません。今回は、パインウッドヴィラに宿泊。名前の通り、パイン材でできた山小屋で、清潔感もばっちりです。場所柄、電気は21:00までとなりますが、部屋には大きな懐中電灯が置いてあります。
また、シャワーも浴びる時間を指定すれば、スタッフが部屋に昼間に沸かしておいたお湯を流してくれます。寝るときには、湯たんぽと朝に顔を洗うための暖かいお湯の入ったポットを貸してくれます。こういった不便さを補うためのスタッフの気配りがとても有難く、暖かいですね。スタッフも、ロンジーの下にスウェットを履いたりと、寒そうに作業をしています。耳あてをしているミャンマー人に初めて会いました。
外観 | ロッジ | 部屋 |
部屋に備え付けの懐中電灯 | 貸出の湯たんぽ | 本館のテラスからみる朝日は素晴らしい! |
テラスからみる朝日 | 朝ごはん | シャワーの際は部屋にお湯を流してくれます |
バスルーム | 耳当てをしたミャンマー人スタッフ |
ミャンマー・チン州ツアーレポートまとめ
チン州は、美しい自然の中で、連綿と受け継がれてきた、独自の風習を守る人々に出会える貴重な場所です。歴史や風習を聞くと、チン族は、少し荒々しい気性を持った民族のように思えますが、実際に、直接、お話をお伺いしてみると、まったく違った印象を受けました。写真を撮らせてほしいとお願いしたら、顔を洗って、民族衣装に着替えてきてくれたり、チン州の地酒を試飲させてくれたりと、とても気さくな人々でした。今後、周辺道路の整備や国の近代化によって、この自然の景色や風習も変化していくことでしょう。是非、早めに足を運んでみてください。
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←②チン族の村々を訪問 |
・ベトナム航空で行くチン州・ビクトリア山トレッキング |