ピース·イン·ツアーは、カンボジア、ベトナム、ミャンマー、ラオス、教育旅行·スタディツアーの専門店です。

体験レポート

【ベトナム・サパ】少数民族の村&トレッキングのご案内

サパの棚田(ベトナム)

ベトナムのサパは、美しい山々、棚田、滝などベトナムの自然景観が楽しめるだけではなく、華やかな原色の民族衣装に身を包んだベトナム山岳少数民族が暮らす町としても知られています。ここでは、そんな大自然の中で暮らすサパの少数民族や周辺の村々、トレッキングルートについてご紹介します。



サパの少数民族村のトレッキングルート

少数民族の村への入域について

サパにある全ての村に入るには、サパ市役所の許可をとる必要があり、また、入村料(2万ドン~)もかかるため、バックパッカーなどが勝手に村を訪れることはできません。観光客は旅行会社を通して村に立ち入ることになります。
また、どの村も、大人は出稼ぎに出ていることが多いため、村にいるのは子どもやお年寄りが目立ちます。ほとんどの村の家は、家主にお願いをすれば中を見学をさせてもらえますし、場合によっては小学校なども入って見学ができます。
村人は恥ずかしがりやなので、写真を撮ろうとすると嫌がる人がほとんどです。撮影する場合は地元の人の気分を害さないような配慮が必要です。

カットカット村(黒モン族)
場所:サパ市内から南西に約3Km。車で15分
トレッキング時間:1~1.5時間

サパのカットカット村▲カットカット村の入口

サパ市内から近いこともあり、いくらか観光化が進んでいる村です。欧米人や、ベトナム人観光客が多く、ほぼすべての家は小さいながらも土産物店を兼ねています。民家は一ヵ所に集まっているわけではなく、数十メートル~数百メートルおきに点在しています。村内には川が流れ、滝(ティエンサ滝)や橋もあるので、ハイキングも楽しめますが、少数民族の暮らしを見るのには少し物足りないかもしれません。ご年配の方や小さなお子様連れの方におすすめです。

シンチャイ村(黒モン族)
場所:サパから北西に車で20分。カットカット村から車で10分程度
トレッキング時間:1時間程度

サパの黒モン族
▲黒モン族の女の子

サパ市内から近い割に訪れる観光客が少ないため、土産物店などあまりありません。その分、カットカット村とは異なり、村人の日常の暮らしに触れやすい といえます。村内の土地は平坦なので、散歩気分で気軽に散策できます。村には子どもたちがたくさんいるので、日本から100円均一などで買った遊び道具を持っていくと、とっても喜ばれます。(写真は黒モン族の女の子)

ラオチャイ村(ザイ族)~タヴァン村(黒モン族)~ザンタチャイ村(赤ザオ族)
場所:ラオチャイ村までサパから南東へ車で30分。
トレッキング時間:ラオチャイ村~タヴァン村まで約1.5時間~2時間、その後10分ほどの車移動。ザンタチャイ村の手前から車の通れる道まで約45分

ラオチャイ村~タヴァン村の風景

ラオチャイ村~タヴァン村

のどかな田舎の田園風景や棚田が続く、これぞサパと言った景観が味わえます。日本の東北の田舎の雰囲気を感じさせる景色といえるかもしれません。見晴らしが良く、楽しみながらトレッキングができます。タヴァン村に入ると川もあり、静かな村に川のせせらぎが聞こえます。 タヴァン村ではホームステイ体験ができる少し大きめな民家も多くあります。

タヴァン村の黒モン族
▲黒モン族の子ども

タヴァン村~ザンタチャイ村

タヴァン村を10分程度歩いたところから、急に険しい山道に入ります。手を使わないと上がれない場所や、雨が降っていなくても非常に滑りやすい路面もあるので、中上級者向けのトレッキングコースと言えます。トレッキング用の靴があると良いでしょう。ザンタチャイ村の休憩地点(簡易レストラン)に着くまで、ほとんど家を見かけることはありません。(2016年1月現在、一部車での移動になります) 風は涼しいですが暑さが厳しく、夏場は日が出ていると30℃を超えます。日陰が少ないため、熱中症に気をつける必要があります。休憩地点の横には川が流れており、水着を持っていれば泳ぐこともできます。休憩地点付近の道は、村人が多く通りますが、民家は近くにありません。聞くと数十キロ先から歩いて来るとのことです……。村人の足腰の強さには驚嘆します。

バンホー村(タイー族)
場所:サパから南東に車で約1時間。ザンタチャイ村から車で35分
トレッキング時間:約1~1.5時間

バンホー村(サパ)
▲バンホー村を望む風景

バンホー村は山に囲まれた平地にあり、近辺の少数民族の村に比べると、割と裕福な家庭が目立ちます。主にタイー族が暮らしていますが、祭りなどのとき以外は民族衣装を着ないため、ベトナム人とタイー族を識別することは困難です。 ほとんどの家が高床式住居で、部屋も他の村に比べると清潔です。また、他の村に比べて家の数も多く、密集しています。欧米の観光客も多く、ホームステイできる家もたくさんあります。村内にレストランはありませんが、飲み物やアイスなどを販売する休憩所を兼ねた商店が点在しており、なんと!カラオケスナックもあります。

バンホー村(サパ)
▲水牛に乗ってバンホー村に架かる橋を渡る少年

村の中央に川が流れており、夏場であれば水着を持っていけば泳ぐこともできます。ゆっくりとホームステイを楽しむことができます。

ナムトウン村(赤ザオ族)
場所:バンホー村から南に徒歩約1時間
トレッキング時間:約2時間

サパのナムトウン村(赤ザオ族)
▲ナムトウン村の民家

全体で家は十数棟程度しかなく、割とこじんまりとした村です。ほとんどの村人は民族衣装をまとっておらず、赤ザオ族のみ民族風の帽子をかぶっている感じです。他の村と同様に経済的に楽ではない暮らしをしており、バイクなども所持していません。日陰も多く、険しい道もありますが、比較的歩きやすく、軽いトレッキングが楽しめます。バンホー村から比較的近いので、ついでにナムトウン村も訪問することをお勧めします。

バンフォー村(花モン族)
場所:バックハー市場(サンデーマーケット)から車で5分程度
トレッキング時間:約1時間

サパのバンフォー村(花モン族)
▲花モン族の洗濯物

バンフォー村は民家が多く、村の中央に車の通れる道もあるため散策がしやすいです。山に囲まれた平地部分にあるものの、家が密集していないので見晴らしが良く、豊かな田園風景の広がりが見られます。サンデーマーケットが開かれる日は、村の人はほとんどマーケットへ出てしまうので、村内は子どもや高齢者が多くなります。この村は子どもでも民族衣装を着ている子が多く、洗濯された花モン族の美しい衣装が干されているところなども見られるため、見た目も鮮やかですが、バックハー市場から近いためベトナム人や外国人観光客も少なくありません。サンデーマーケットに集まる民族の大多数を占める花モン族の村なので、サンデーマーケットとセットで立ち寄ることをお勧めします。

バックハー市場/サンデーマーケットBac Ha
場所:サパから車で3時間弱。(ラオカイ経由)
ラオカイから車で1.5~2時間

バックハー市場/サンデーマーケット
▲サンデーマーケット

道路状況

ラオカイからバックハーまでは、ほとんど整備された高速道路で移動します。ただし、マーケット到着直前はかなり急な山道で舗装されていないため、雨が降ると道にタイヤが取られ動けなくなることもあります。

市内状況

マーケットは10:00~14:00頃まで。混雑のピークは12:30くらいまでのため、午前中に訪れることをおすすめします。 サンデーマーケットの中心部は約100~150m四方の市場となっており、主に現地の村人用の食料品、日用品、雑貨、民族衣装などが売られています。市場の中には屋台も多くあり、食事ができるスペースが広く設置されています。主にベトナム人観光客、バックハー周辺の村人(少数民族)が集まり、買い物や食事をしています。 また、マーケット中心部までの道には観光客向けのポストカード、民族衣装の生地で作ったカバン、小物などを売る店が多く立ち並んでいます。市場から少し離れたところでは、馬や牛を売買するところがあります。日本ではあまり見られなくなった光景なので、是非立ち寄っていただきたいです。観光客向けの商品を販売している人は英語を少し話すことができますが、地元の人向けに食料品を販売している人は英語が話せない人も多いです。

バックハー市場/サンデーマーケット
▲マーケットにやってきた花モン族

サンデーマーケットの感想

マーケットにはカラフルな民族衣装をまとった花モン族が多く、周辺民族では見られない華やかさが見られるため、花モン族の美しさだけを目当てに来る価値もあると思います。非常に活気に溢れ、祭りのようなに賑やかなので、サパに行くのであれば必ず足を運びたいところ。屋台は衛生面に問題があるため、お勧めできません。とても人が多く、市場の中心部に至っては歩くことがやっと。その活気もまたバックハー市場の魅力のひとつです。

ベトナムのサパを旅するツアー一覧

日本からの航空券込みのサパツアー一覧
ハノイ発着・サパ現地ツアー一覧

ベトナムのサパに関するレポート&ニュース

→ハノイから寝台列車でサパへ行こう!



→サパの棚田が世界で最も美しい棚田11選に選出